世界
路面電車は観光客用の「おもちゃ」じゃない!リスボン住民にとっての不満
2024-10-28
著者: 花
2023年10月28日、AFP - ポルトガルの首都リスボンの狭い急な坂道を走る黄色い路面電車は、観光客にとっては魅力的な風景だが、地元の住民にとっては日常の不便を象徴している。この路面電車には、年間約900万人の観光客が訪れるが、通勤時間帯には、1時間以上の待機時間が発生することもしばしばだ。
この路面電車は観光客が利用する一方で、地元住民には不便を強いている状況が続いている。住民たちは、観光客向けに運行されるこの公共交通機関が、実際には彼らの生活を脅かしていると訴えている。35歳の地元住民であるマリアさんは、「観光客のために私たちの暮らしが犠牲になっている」と話す。
今月、リスボン市では、観光客がこの路面電車を「おもちゃ」のように扱うことが問題視され、市議会では住民のための交通改善策が議論されることになった。市の関係者は、「観光と住民の生活の両方を考慮した最適な解決策を見つける必要がある」と強調している。
リスボンの路面電車はその美しさから多くの写真が撮影され、InstagramなどのSNS上でシェアされることが多いが、その影で地元の人々がどのような影響を受けているかを理解する必要がある。観光業が経済に貢献するのは間違いないが、地元住民の生活の質も同時に守られるべきだ。