世界

量子コンピュータの準真空からエネルギーを抽出し保存する新技術が発表される!

2024-09-24

ミシガン大学とノースカロライナ州立大学の研究者たちは、新しい論文「量子コンピュータの準真空からエネルギーを抽出し保存する」が発表され、量子力学の特性を利用した革新的なエネルギー技術について語っています。

この研究は、存在しない空間からエネルギーを抽出し、瞬時に移動・保存する方法を示しています。これにより、将来的にはエネルギーを持続可能な形で利用できる可能性が大いに広がります。現代の世界では、完全な真空状態は存在しませんが、微小な準真空が自然界に広がっています。この準真空状態を利用し、エネルギーを効率的に取り出すことができるのです。

研究チームは、エネルギーの抽出から転送、保存のプロセスをさまざまな量子状態を用いて設計しました。その結果、エネルギー保存効率の向上が達成されることが期待されています。

エネルギーの抽出には、少なくとも2つの量子ビットが必要で、量子状態の遷移を測定することでエネルギーの変化を把握します。これにより、量子状態の変化に伴ってエネルギーの存在量が調整され、使用することが可能になるのです。この研究が成功すれば、エネルギー源への依存の低減に寄与すると考えられています。

さらに、この技術は次世代量子コンピュータの発展にもつながると予想されており、他のエネルギー技術との相互作用をもたらすことができます。新たなエネルギー利用の道が開かれる中、次世代のエネルギーシステムにおける革新が期待されます。

今後の研究がどのような成果をもたらすのか注目です。これにより、持続可能なエネルギーの利用が進むことで、人類の生活がより良いものになるかもしれません。