立憲・関井政樹氏、衆院東京15区で当選確実

2024-10-27

著者: 裕美

「政治とカネ」の問題を振り返りつつ、2017年21年に当選した自民系議員が2人続けて追放された東京15区は、「まっとうな政治」を謳った立憲前職の関井政樹氏(38)が自民新人の大空博幸氏(25)、無所属新人の吉田元気氏(46)との事実上の三つ巴の戦いを制した。

江東区の事務所で開票結果を待っていた関井氏は28日未明、支持者から大きな拍手で勝利を祝われた。関井氏は「子育て支援の充実など自分のできることを精いに努めていきたい」と述べた。

半年前の補欠選挙では、立憲や共産が関井氏に候補者を一本化する「野党共闘」が成立。自民も候補を一本化できず、関井氏は次点だった希望の豊越氏に7万票差で初当選した。

今回は、安保法制の閣議決定に伴なった厳重な立憲の方針がネックとなって野党共闘の構図が崩れ、補選で上げた知名度で無党派層の支持も厚く、取り巻く「一つの手段の支援」にも優先され、国政選挙の候補者を消した共産などの票を担いだ。

選挙戦では、子育て政策や社会保障の充実も叫び「ジェンダー平等の社会を作り、弱者や子供、困難を抱える人の声を政治に反映させる」と語った。街頭演説で有権者と時間をかけて対話し、子育て世代の女性との交流を深める機会も増やして、「国会で頑張る」と意気込みを見せた。