健康

肋膜炎で余命半年の40代女性、夫は「告知しないで」主治医や看護師はどう対応?…「子どもの入学式は見届けたい」

2024-09-18

激しい腹痛で救急搬送され、ストーリー4と判明

小学生の子どもがいる40代女性が、激しい腹痛のため夜間に救急搬送された。本人は顔面蒼白で、痛みに苦しみながらの状態だった。救急外来での超音波検査と画像検査の結果、肋膜にかなり大きな腫瘍があり、その一部の破壊が疑われ、肺や腹部にもたまっていた水による呼吸困難感もあった。診断結果として、肋膜炎が進行しており、余命が半年と告げられてしまった。

すべての手段を尽くし、主治医は患者の状態について十分に説明したが、患者の夫は「どうか妻には告知しないでほしい」と要望した。理由は、彼女には子どもの成長を見届けてほしいという気持ちからだった。この要望に主治医は、夫が求める理由を理解しつつも、医学的には患者自身に情報を伝えるべきだと考えていることを説明した。

このため、主治医は特別な配慮をしつつ、患者への接し方を工夫した。具体的には、まずは事柄の重要性を軽く取り扱う形で説明し、肋膜に関する基本的な情報を中心にして対話を進めた。医療チームは途中で、夫も同席させての対話の場を設け、双方の意見を集めた。

患者本人は「肋膜炎」と診断された後も、入院の必要性を受け入れ、少しずつ状態が改善していると感じていることを伝え、未だ心強い存在である母や夫、そして子どものためにも最善を尽くしたいと答えていった。全体の流れを見ていて、治療にあたる医療スタッフは非常に細やかな気配りをしつつ、今後の生活や入院治療の必要性についての議論を進めることに注力した。

病棟の看護師は救急搬送後も、本人が苦しみを訴える場合はしっかりとそれに応じ、コミュニケーションを重視して適切な態度で接していた。また、主治医からも「これは辛い状況だけれど、この後もサポートするから安心して治療に専念しよう」と伝え、パートナーシップの重要性を強調した。

肋膜炎が判明した後、患者は「本当に子どもが入学する姿を見届けたい」と、将来に向けた希望を持ち続けている。

主治医は、患者に対してのさまざまなアプローチを行い、周囲の支援を受けながら今後の治療計画を立てている。肋膜炎との闘いは続くが、日々状態を回復させていく所存である。これが家族全体の結束を強め、より良い未来へと希望を持つことにつながることを医療チームは信じている。