健康

クルーズ船で次々にノロウイルス、過去10年あまりで最悪の流行 米CDC

2025-01-11

著者: 愛子

(C.N.)クルーズ業界がトラブル続きである。客船は一層の大型化が進み、環境に伴う影響も増大している。業界団体のクルーズライン国際協会(CLIA)によると、2025年までの乗客数は1371万人に達する見通しだ。

一方で、クルーズに関する別の統計も増加傾向にある。ノロウイルス対策センター(CDC)の最新統計によれば、クルーズ船で流行した腸管感染症は、2024年がこの10年で最悪の年になる見込みだ。

2024年に客船で発生した腸管感染症は、大部分が感染力の強いノロウイルスに関係していた。12月だけでも5件のノロウイルスの発生が確認され、乗客数百人が嘔吐などの症状を呈する事例が相次いだ。CDCによれば、乗客の15%以上が消化器系の病症を抱える場合、クルーズ船の運航者は直ちにアクションを取る必要がある。

ノロウイルスは、感染力が非常に強く、非常に少量のウイルスが体内に入るだけで、感染が成立する。クルーズ船での密集した環境は、ウイルスが広がるのに理想的な条件を提供している。そのため、数日間にわたって多くの乗客が次々に感染することが非常に多い。

「ノロウイルスの影響により、グループ旅行の計画を避ける人々が増える可能性があります」と、旅行業界の専門家である田中氏は語った。「特に、来年はバイキングと呼ばれる新しいプランが展開されることも影響し、旅行者にとっては不安を感じる要因になるでしょう。」

ノロウイルスについては、不特定多数の人々が集まる公共の場で感染しやすく、手洗いや消毒が求められるとともに、発症した場合は速やかに医療機関への受診が必要だ。また、クルーズ船内では、手指消毒剤の設置や乗客への注意喚起など、感染拡大を防ぐための対策が求められている。