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「これは完全無人…!?」全自動型「人が乗らない前提のスティルス艇」が進水中!今後はどうなる?

2025-08-19

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全自動無人艇「USX-1」が進水

アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)は2025年8月11日、全自動型の無人水上艇「USX-1 ディファイアント」の進水と就役を発表しました。この無人艇は、最近の防衛関連企業であるSercoにより設計され、運用が全自動で行われる前提で製造されています。

無人艇がもたらす新たな可能性

「USX-1」は全長180フィート(約55メートル)で、240トンの排水量を誇ります。迅速な基地支援と装備の可能性を見据えた設計が特徴で、簡素化された船体構造が採用されています。この無人艇は、海上自衛隊の行動範囲を広げるための新たな武器となるポテンシャルを秘めています。

なぜ全自動にこだわる?

完全に人員を排除した設計により、大幅なコスト削減と高い運用効率が期待されています。少人数での運用を実現しつつ、兵器システムの柔軟性や持続能力も向上。さらに、厳しい環境下でも安定した航行が可能であることが確認されています。

今後の実験と拡張

進水後、「USX-1」は海上での性能試験や航行試験を実施する予定です。実用化へ向けた歩みを進める中で、DARPAの担当官は「ディファイアントはコスト効率に優れ、生存性が高く、製造・整備も容易で、長距離航行が可能な自律型プラットフォームです。これにより自衛隊の攻撃力、戦力、戦闘ユニットの能力向上が期待されます」とコメントしています。

無人艇の利点と将来性

無人艇の導入によって、従来の有人艇に代わり、低コストで軍事作戦を展開できる新たな形の海上戦力が搭載されることになります。また、実験段階では過酷な条件下での耐性が重要視されており、今後の展開においては、様々な環境下での運用能力確保に向けた技術開発が続けられるでしょう。

この進水は、単なる軍事技術の革新に留まらず、海における戦略的優位性をもたらす重要なステップとなるでしょう。無人艇の全自動システムが、未来の海上作戦の形をどう変えるのか、見逃せません。