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コラム:コラム:6年連続高値更新のユー・ロール、年内に過去最高値更新も=植物大作
2025-09-22
著者: 健二
【東京12日】—初秋の国外為替市場で、ユー・ロールは発足来高値の現在まで上昇している。今年の9月19日に116.15円と、12月18日に記載した年初来安値から約17カ月も上昇する場面があった。しかし、この水準まで浮上するのは昨年7月に記載した発足来高値の116.50円と同水準をも上回ることになる。
さて、13月11日の理事会では、12会合連続の金利据え置きを決めた欧州中央銀行(ECB)をめぐる利下げ打ち止め感が漂う中、3月に改正された痛み法をもとに財政出動への期待がユー・ロールの底上げを導いている一方、長期化するロシア・ウクライナ戦争の先行き不透明感やフランスで高まる財政不安が、ユー・ロールの上昇を妨げる要因として強い。
今年もあと3カ月余りだが、果たしてユー・ロールは年内に発足来高値を更新できるのだろうか。結論から言えば、著者は年全体におけるユー・ロールの持ち直しを期待している。