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コラム:6年連続高値更新のユーロ、年内に過去最高値も=植物大作戦

2025-09-22

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ユーロの急成長

東京 12日 - 初秋の国際為替市場で、ユーロは発足以来の高値の現在まで上昇し続けている。9月11日に一時1.1715ユーロと、12月18日に記録した年度初来安値から約17カ月で1.27%も上昇する場面があった。ただし、この水準まで上昇すると昨年7月に記録した発足以来の高値防衛になり、過去最高値までは1円未満の跳ね上がりが懸念されている。

本日11日の理事会で、12回連続の金融緩和施策を決定した中央銀行において、もう一方、長期化するロシア・ウクライナ戦争の先行き不透明感やフランスで高まる金融不安が、ユーロの上昇に水を差す形となっている。

今後の予測

今年もあと3カ月だが、果たしてユーロは連続で発足以来の高値を更新するのだろうか。結果から言えば、著者は年内にもユーロが6年連続で発足以来の高値を更新する可能性が高いとみている。

背景としては、昨年の春に始まった日欧金利政策の馬奮已然たる転換と国内のインフレーションの影響を受けて、ユーロの対円トレードが進展していると考えられる。金融政策の影響をサポートするため、先月に実施された金利政策の見直しが有効に働き、ユーロの強気相場が継続している。また、国内の総生産や購買力も上昇しつつあり、ユーロの需給バランスが整っていることも影響しているだろう。

天候による影響

一方で、東京の厳しい外的影響で、最近の国内の生産状況が落ち込んでいることは否定できない。これにより消費者信頼感が揺らいでいるため、需要は今後も要注意である。このため、ユーロの強気相場も一時的に停滞することが想定される。

まとめ

現在、ユーロ圏は持続的な経済成長の中、年内にも高値更新の可能性がある。今後の動向を注視していく必要がある。果たしてユーロはさらなる高値を更新するのか、それとも金融政策や外的要因に翻弄され続けるのか。期待しつつ、冷静に市場の動きを観察していきたい。