【東京 5日 ロイター】 - コニカミノルタ(4902.T)は5日、2025年3月期の連結業績予想を740億円の赤字に修正したと発表した。前回の業績予想では130億円の黒字を見込んでいたため、大幅な下方修正となった。

この修正は、主に中期業績計画で見込んでいた成長が鈍化し、一部事業の利益が減少したことが要因とされている。また、特にプレス機器事業の販売減少が影響したという。コニカミノルタは、全体の業績に与える悪影響を最小限に抑えるため、コスト削減や業務改革を進める意向を示している。

さらに、同社は医療機器関連事業に注力する方針を打ち出しており、今後は新製品の開発を進め、これまで以上に市場シェアを拡大することを目指す。これにより、売上回復を狙っているが、競争が激化している分野において成果が出るかどうかは注目される。

コニカミノルタは、これからの成長戦略を実行に移すため、例えば新興市場の開拓や、デジタル化の進展に応じて新たなビジネスモデルの構築を進める必要がある。投資家と市場はこれに注目し、今後の動向を見守ることになるだろう。