ケプラー138星系:2つの海洋惑星候補が存在【今日の宇宙画像】
2024-12-13
著者: 花
今日の宇宙画像
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。
ケプラー138星系について
私たちが注目しているのは、赤色矮星「ケプラー138(Kepler-138)」の周囲を公転する太陽系外惑星の想像図です。右側には「ケプラー138d」、左側にはより小さい「ケプラー138c」、さらに奥には、ケプラー138の手前を横切る「ケプラー138b」が描かれています。
ケプラー138は、座標の方向において218光年先に位置する赤色矮星です。アメリカのNASAのケプラー宇宙望遠鏡によって発見されました。ケプラー138cとケプラー138dは、半径がいずれも地球の1.51倍、質量は2.1~2.3倍との報告があり、互いによく似た性質を持つ、いわば「双子」のような惑星です。
さらに、ケプラー138cとケプラー138dは、「水素やヘリウムより重く、岩石よりも軽い」物質が最大で質量の半分を占める可能性が指摘されています。この条件を満たす最も一般的な物質として「水」が挙げられるため、これら2つの惑星は、広大で深い海に覆われた「海洋惑星」である可能性が考えられています。
最近の進展
ケプラー138宇宙望遠鏡が過去10年間にわたり、数千の系外惑星候補を発見してきた成果は、地球に似た惑星の存在を示唆し、宇宙における生命の可能性を探る研究に大きく貢献しています。これらの新発見により、私たちは太陽系外の生態系についての理解を深め、新たな探査の可能性を広げることが期待されています。
宇宙の神秘に迫る旅は続いており、今後の研究と探査に注目です。