テクノロジー

「科学技術の天才」を次々と輩出する中国【萬物相】

2025-04-06

著者: 陽斗

電気自動車(EV)世界最大手の中国企業、比亜迪(BYD)が5分間の充電で400キロを走る革新的な充電システムを開発した。テスラよりも充電速度が2倍速い。この企業の創業者は、「ガソリン車の給油時間と同じくらい短くなった」と自信を示した。ドイツのアップル工科大がテスラとBYDの電池を分析した結果、材料、形状、組み立て方法が全く異なっていたとのこと。BYDの電池は安価な材料を使用しているにもかかわらず発熱が少ないという特徴がある。

また、中国のAI技術は急速に進化を遂げており、最新のスパコンが計算速度1000兆倍を達成した。この技術の進展は、半導体市場にも影響を与えており、中国は先端Litho技術(EUV)装置の開発を進めている。

中国の清華大学の研究チームは、より高効率な回路を構築するための新しい光源を模索しており、このプロジェクトが成功すれば、中国独自の設備で最先端の半導体を生産できる可能性がある。現在、中国の科学技術基盤は、理工系の英才を育成するプログラムを含む多様な施策に支えられている。

特に、彼の若い学生たちは、最先端の技術を学ぶために世界中の大学に進学し、可能性のあるキャリアを築いていく。その中で、北京大学のような名門校は、毎年約1200人のトップ学生を「若手班」に選出し、専攻科目として理工系を重視したプログラムを提供している。これにより、高度な知識を持つ人材の育成を図っており、世界の科学技術の発展に大きく寄与している。

中国の驚異的な科学技術進歩は、他国にとっては脅威にもなりえますが、同時に世界的な競争を促進し、新たなイノベーションを生むきっかけとなっています。この流れは、次世代の技術者たちにとって明るい未来を示唆しており、多くの可能性を秘めています。