世界
カナダのトルドー内閣、非常事態宣言を考慮中 野党が不信任案提示へ
2024-12-22
著者: 芽依
[オタワ 12日 ロイター] - カナダ第3野党、新民主党のシン党首は12日、1月27日に始まる会議で内閣不信任案を提出する考えを明らかにした。彼女の発言によると、他の野党も支持を表明しており、2023年末には連邦議会の更なる混乱が予想されるという。
リーダーシップが揺らいでいるジャスティン・トルドー首相は、カナダにおける物価高や住宅危機などが問題視されており、一部に批判が集まっている。特に、自由党の支持率が低迷していることは、トルドー内閣にとって重大な問題で、次回の総選挙に向けた影響が懸念されている。
政府内では、非常事態宣言の可能性が議論されているが、トルドー首相は本格的な発表を避けている。彼は、物価高や社会問題への適切な対応ができていないと批判されており、与党内部でも意見が分かれている。
シン党首は、「誰が自由党を率いても、この政府に対する信頼は失われつつある。今こそ変革の時だ」と発言し、政府への批判を強調した。
不信任案が可決されれば、次期総選挙が行われる可能性もあるため、政治的動向に注目が集まっている。安定した政権運営が求められる中、トルドー内閣の行動が今後どのように展開されるのか、一層の注目が寄せられるだろう。