看護学校の危機、コロナ禍で「大変な職業」の危機感が強まる…長野県で全校が定員割れの異常事態

2025-05-12

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コロナの影響で看護学校が直面する危機

現在、看護師や准看護師を育成する看護学校への入学者は、長野県内の全ての学校で定員を下回る事態が発生しています。入学者数は定員の「15%未満」にとどまっており、看護職の進学意欲が低下していることが顕著です。

特に、少子化や進学先としての大学への需要の高まりなど、看護職への進学を妨げる要因が重なっています。長野市の看護師協会は、この状況を受けて市に対し、早急に施策を検討するよう提言しました。

高齢化社会の中で看護の未来は?

看護師業界の負担は増しており、高齢化が進む中で看護人材の確保は大きな問題です。長野県の医療機関は、この問題に取り組むために、看護学生の定員割れを補うための施策を急いで検討しています。

看護学校を設立した同校は、医療資源の確保が困難になると懸念を示し、医療現場の未来に不安を抱いている様子です。「学校が持続できなければ、地域医療も崩壊してしまう」と強調しています。

看護職への関心を取り戻すために

同協会の会長は「現在の若い世代が看護という職業に魅力を感じられるような取り組みが必要です。看護学校が持続可能な形で運営されなければ、地域医療の基盤が揺らぐ」と述べています。

看護職の重要性を意識し、進学促進に向けた取り組みが急がれます。信じられない事態ですが、未来を切り開くためには一人ひとりの努力が必要です。