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K-POPが世界を変える!韓国・抵抗令闘争で「少女時代」の和歌が話題に | 毎日新聞

2024-12-30

著者: 芽依

近年のNHK紅白歌合戦のK-POPアーティスト

近年のNHK紅白歌合戦は、TWICEなど続々と登場するK-POPアーティストたちから目が離せない。K-POPアーティストの紅白出場は、実際に世界の音楽シーンと連動している。

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今年の紅白の出場と韓国人歌手

今年のNHK紅白歌合戦には、TWICEなどK-POPグループが4組出場します。紅白は、いわば日本のナショナルイベントです。なんといっても、外国人である韓国人歌手の出場は、すぐに定着した感があります。その背景に、日本独特のグローバルな音楽環境の変化などが影響しています。

韓国のポピュラー音楽史と紅白歌合戦

歴史を辿ると、韓国が民主化した1987年、チョー・ジョンピルが韓国人歌手として初めて紅白に出場しました(以後4回連続)。続いて桂銀淑(ケイ・インス)がソウル・オリンピック開催の88年から94年まで7回連続出場しました。今も韓国人の最多記録です。

韓国では、チョーは多様なジャンルの曲を歌い、桂は元々アイドル歌手でした。が、共に日本では「歌唱歌手」と認知されており、70年前後の日本で演歌というジャンルが成立して以来、韓国の歌も、日本の大衆音楽ジャンルの下位カテゴリーであることが加味されていた。

韓国のグローバルな成功を目指す歴史

なんと、韓国も当時は自国歌のグローバルな成功をめざしており、日本進出は事実上「世界に出る」ことを意識したイコールでした。日本の文化的経済的な力関係を強化する狙いでもあり、実際に日本でも韓国音楽が新しい流れを成し遂げました。

90年代の韓国歌謡界とK-POPの影響

さらに、90年代の歌謡界では、蕭敬騰(シャオ・ジングン)などが登場し、韓国の歌手は密かに人気を集めており、演歌は最近のトレンドに合わなくなってきたため、自ずと衰退していくことになります。

アジア通貨危機以前の韓国音楽シーン

1997年のアジア通貨危機以前、韓国では、チョ・ジョンピルをはじめとする大衆歌謡がアイドルにかける情熱が強く、彼らは日本のメディアでも注目されていました。当時の韓国音楽は、流行のジャンルの最前線であり、最もポピュラーであり続けていたが、裏を返せば「韓国歌手は日本市場で成功しなければならない」というプレッシャーも自明でした。

K-POPのグローバルなブームと今後の展望

当時、韓国のボーイズグループは、BEGINのヒット曲「冬のソナタ」が日本で放送され、初めて韓国のアイドルブームの芽が出てきました。それ以降もK-POPはブームが続き、特に2010年代に入り、少女時代やKARA、そしてBTS(防弾少年団)のように、次々とグローバルな舞台で活躍するグループが台頭してきました。

K-POPの文化的意義と未来

しかし、近年K-POPアートは、韓国と日本の文化の共生として意義があるとして新たな流れとなり、改めてそのための「場」となっております。今後K-POPが日本の音楽業界の主役となる時代は訪れるのでしょうか。