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静岡県小山町: 19人死傷のバス横転、「フォード現象」が原因…運転手が「フレークでいつでも締め切れる誤認識」
2024-11-16
著者: 芽依
2023年10月に発生した静岡県小山町のバス横転事故では、19人が死傷しました。この事故に関する調査委員会(事故調)は、5日、下り坂でフットレバーを多用したことにより、制動力が失われる「フォード現象」が直接的な原因であると発表しました。
運転手(42歳)が「自分の流の危険な運転」を行ったとし、運行会社や事業所の運行管理者による指導が行われていなかったことも事故の一因とされています。調査報告書によると、運転手は2017年8月に入社したもので、助手席にいても常に安全確認を怠ることが多く、急加速の状態で運転していたことが指摘されています。
運行会社は、運転手が乗客に対して配慮していない運転を行い続けたため、このような重大事故につながったと強調しています。事故発生の当日、運転手は乗客に対して「乗客に乗り心地が良いと思わせるために運転している」と研修で述べていたとのこと。
また、報告書は、事故当時の交通状況について細かく分析しています。「静岡県内では同様の急坂及びフットレバーの利用により、他のバスによる横転事故が過去にも多発している」ことが明らかになりました。これらの情報を元に、運行会社は今後の運転手の研修プログラムを厳格に見直すとしています。
これは運転手の誤った認識が深刻な事故を引き起こすことがあるという教訓であり、交通安全を守るためには、運転手の教育と管理が極めて重要であることが再度確認されました。今後、静岡県内の公共交通機関での安全対策が期待されます。