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驚愕の証券口座被害、6月末時点で累計5700万円損失 - 金融庁

2025-07-07

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有名証券会社での不正発覚

金融庁は7日、インターネットを介した証券口座が不正に乗っ取られ、合計で5700万円以上の損失が出たと発表しました。今回の事件は、6月末時点での累計が示されています。

急増する不正取引の実態

発表によると、同期間の不正取引件数は7139件に上り、不正アクセスの件数は前月比で2758件も増加しました。特に6月単月では、783件の不正が確認され、前月の2329件から大幅に減少したものの、依然として高い水準を保っています。

業界への影響と新規対策

日本証券業協会によると、今後は本来確認が必要な「重要事項確認」の実施が義務付けられる見込みです。これに伴い、78社がその対策を講じることが決定しました。例えば、6月から必須化されるこの対策により、誤った取引が行われるリスクの軽減が期待されています。

また、新たな対策の導入

金融庁は、大手証券会社が導入する新しいセキュリティ対策を基に、全体で3700億円以上の対策費が必要とされることを明らかにしました。これにより、被害者への全面的な補償が期待されます。

不正行為への厳しい対応と今後の展望

不正取引の被害に遭った顧客に対して、野村証券など大手3社は、不正に売却された株式を元通りに戻すことを基本方針としています。万全な対応が求められる中で、証券業界は顧客の信頼を取り戻すために、今後も様々な方策を練る必要があります。