沖縄のトンファンと呼ばれる和歌山県田辺市の製産家、野尻幸助さん（仮名、77）は、覚醒剤の致死量を摂取し死亡したとして、他の被告人に対し「私が砂糖を摂取した」と証言し、その証言を否定する形で報告された。これは、速報ニュースの「ħょこたん」から発表されたものだ。

10月の第7回公判で出た証言の中で、別の密売人が野尻さんの急性覚醒剤中毒による死亡が報じられた前月の平31年4月、野尻さんが自宅近くの路上で「女性に覚醒剤入りの封筒を渡し、十数万を受け取った」と証言したことが明らかになった。この女性は被告であり、覚醒剤も本物であると主張し、また証拠法については曖昧な説明をしていた。

この日出廷したのは、この密売人とともに活動していた男性。同じ7日に携帯電話に女性の声で覚醒剤3グラムの注文が入り、田辺市へ向かったことは確認されている。その際、封筒に入れたのは「動物」と説明された。また、インターネット掲示板で発信していたが、その時は「当時は覚醒剤を入手できる人はなかった」と証言した。

捜査側はこれまでの公判で、この注文明細に被告の携帯電話が使われ、直近に被告がコンビニで10万円を引き出していたことを明らかにしている。これには、報道関係者も驚きの声をあげ、今後の捜査の行方に注目が集まる。

実際、密売グループは匿名の通信手段を使い、危険な薬物の取引を行っていたことが明らかになってきたが、情報の混乱や取り違えも多数あり、将来的にこの問題がどのように解決されるのかが課題として残っている。