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今年の新米「1等米」の割合が77.3% 平年並みに | NHK
2024-10-29
著者: 結衣
今年の新米「1等米」の割合が77.3%という結果が発表され、平年並みとなっています。
1等米の割合は全体の市場においても高く、特にJAなど主な販売先における高い評価が反映された結果と言えます。これは、農産物の品質や可視化に対する消費者の関心の高まりとも関係しています。
農林水産省が29日発表した先月末時点の1等米の割合は全国平均で77.3%であり、昨年の同じ時期に比べて17.7ポイント上昇、平年並みの水準に戻ったことがわかります。
今年の夏も気温が高い日が続いたものの、昨年よりも降雨量が多く、適切な時期に肥料を施す農家による対策が功を奏した結果と言えるでしょう。
主な産地においても、昨年を上回る新米が上回る結果が続いており、新潟県などは84%、さらに高い北海道は91.6%、秋田も92%など主要な産地で前年を上回る実績となっています。
農林水産省は「1等米が増えれば、市場に出回る米の量も増えていくことになる。しかし、米の価格形成にも影響が見通しにくい」と述べています。
農林水産省が発表しました全体の1等米比率(9月)の結果はこちら(資料5ページ)
今年の米の収穫は豊作の見込みであり、特に消費者にとっては物価が安定する良いニュースともいえるでしょう。今後も農業界はこの調子で豊作を続けられることを願っています。例えば、日本各地で行われる米の品評会などでも高評価を得ることでブランド力の向上にも繋がる可能性があります。