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金利上昇の動き、達成率は1%超えも登場 ネット銀や地銀が競争激化 日本銀行利上げにらみ

2025-04-08

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日本銀行が政策金利の引き上げを進める中、インターネット専業銀行や地方銀行を中心に、金利上昇の動きが広がっています。設定金利の中には1%を超えるケースも出始め、金利競争が激化している状況です。特に今後の金利競争において、各行の戦略が明暗を分ける可能性があり、注目が集まっています。

「金利上昇局面で、各行にとって金利獲得の重要性が増している」との声も聞かれ、ネット専業銀行の中には新たな顧客をターゲットにした金利優遇を行うところも出てきました。

具体的には、2024年3月の新規口座開設者を対象に、金利を従来の0.5%から1.2%に引き上げる動きが見られます。今までの低金利時代とは異なり、顧客の選択肢が広がり、投資や貯蓄への関心が高まっています。

地方銀行でも金利を引き上げる動きがあり、2024年2月から新たな金利プランを導入すると発表したところもあります。一部の銀行では高金利の「定期預金」を開設した場合、特別金利を適用するキャンペーンを実施しており、顧客を引き寄せる戦略が功を奏しています。

また、金利競争が白熱している背景には、経済の回復があげられます。特に物価上昇に伴い、資産運用の重要性が増し、投資家からの需要も増加しています。その中で、金利の魅力を増すことが各行の生存戦略となっています。

それに伴い、各行が新たなサービスを展開する傾向も見られ、デジタルバンキングの普及が影響しているのかもしれません。今後の動向には目が離せません。日銀の金利政策がどのように影響するか、そして銀行間の競争が顧客にどのようなメリットをもたらすかが注目されます。