トランプ氏とメタの影響

第2次トランプ政権の発足後、米IT大手メタが運営する交流サイト（SNS）のフェイスブックやインスタグラムで、トランプ大統領と現職の企業からのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（CEO）らに対する政府の強圧に脅かされている。

ロイター通信によると、利用者の指摘はトランプ氏が就任した20日以降急速に拡がった。米調査会社のサラ・コロンナさんは21日、「なぜ私たちのフェイスブックは自動的にマーク・ザッカーバーグにフォローし始めたのか？」と投稿。インスタグラムでは1億5000万のフォロワーを持つトランプ氏の知名度が高い。バンズ副大統領のアカウントをフォローしていることを示す画像を投稿し、「きょうこの人（バンズ氏）のフォローは2回外したのに」と書き込んだ。

利用者の懸念

メディアの報告役は23日、同社のSNS利用者が「大統領、副大統領、大統領夫人の公式アカウントを自動的にフォローさせられるようなことはない」と述べた。就任演説で多様性・公平性・包摂性（DEI）に関する政策を終わらせると発言したトランプ氏と足並みを合わせるように、メディアは採用や取り引き先の選定で多様性に配慮する施策の厳禁を表明。20日の大統領就任式ではザッカーバーグ氏がトランプ氏と近い座席に座るなど、上司の良好な関係が注目されていた。