健康

「いつまで治療を続ける?」根治はしない「円形脱毛症」。病院では聞けない「患者の悩み」を専門医に聞いた

2024-11-13

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私は24歳、10ヶ月前に「多発型円形脱毛症」を発症しました。自分が円形脱毛症になって治療法で悩み、病院を転々とする「病院難民」「病院ジプシー」に。そうして、外見の変化に悩む人、他人に見られるのが怖い人がたくさんいることを知りました。

日本皮膚科学会「円形脱毛症診療ガイドライン」も2017年版から2024年版に変更され、一部が改定されました。

今回は、多発型円形脱毛症の当事者の体験談・悩みを、脱毛症外来のある東京医科大学の入佐明子先生に伺いました。

円形脱毛症は、自己免疫疾患で髪の毛が部分的に抜けてしまう病気です。多くの患者が外見に悩み、心理的なストレスを抱えています。患者の中には、髪が抜けたことによるコンプレックスから自信を失い、人前に出るのが怖くなったり、新しい仕事に挑戦できなくなったりするケースもあります。

特に、学生や若い社会人は、外見が評価される場面が多く、心理的な負担が大きいです。そのため、自らの悩みを打ち明けられず、孤独感を感じやすいといいます。

最近では、円形脱毛症を公表する有名人も増えてきており、社会的な理解が深まりつつあります。しかし、まだまだ多くの患者が支援を必要としています。専門医によるカウンセリングや、同じ悩みを持つ患者との交流が重要です。

治療方法には、外用薬やステロイド注射、光線療法などがありますが、効果は人それぞれで、根治は難しい場合があります。患者は、治療と向き合いながらも、自分らしさを再発見し、毎日を楽しく過ごす方法を見つけることが求められます。

今後も、円形脱毛症についての理解を深め、患者が生きやすい社会を築くための取り組みが必要です。自分の悩みをシェアすることは、他の患者にとっても励みになるかもしれません。悩みを抱えている方は、一人で悩まずに専門家に相談してみてください。