世界
イスラエル首相、アラブ諸国との和平協定維持を望む 戦争終了後
2024-10-28
著者: 裕美
【エルサレム 18日 リター】 - イスラエルの首相は18日、イスラエル軍構成馬部隊と親イラン武装組織ヒズボラとの戦いが終結すれば、さらに多くのアラブ諸国との和平を結ぶことを望んでいると述べた。
会議演説でネタニヤフ氏は、ハマスがガザ地区を制圧しなくなり、ヒズボラが北の国境から撤退する日が来た場合、「われわれはこの2つの戦線を安定させる計画に取り組んでいる」と言明。さらに自身が数年前に主導した「アブラハム合意のプロセスを継続し、より多くのアラブ諸国との和平を実現することを目指す」との考えも示した。
イスラエルは、米国の仲介によりアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、モロッコ、スーダンと国交を結んでおり、それ以降、米国の支援を受けながら他の国々との正常化を目指している。
一方、サウジの実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、サウジとイスラエルとの正常化交渉が進行中であることを認めているが、いまだ合意には至っていない。サウジ側はパレスチナ問題の解決を最優先としており、これが和平の条件となっている。
ネタニヤフ氏は、サウジアラビアの条件を受け入れるかどうかは不明だが、地域の安定のためには、イスラエルとアラブ諸国との関係において重要であると見ている。今後数ヶ月の展開が、和平の実現に向けての試金石となるだろう。
この重要な話題が今後の中東情勢にどのような影響を及ぼすのか、世界が注目している。