世界

イスラエル軍トップが辞任、ハマス攻撃で引責

2025-01-21

著者: 裕美

[エルサレム 11日 ロイター] - イスラエル軍のハレビ参謀総長は11日、2023年10月のイスラエルを襲ったハマスによる異例の攻撃を防げなかった責任を取って辞任すると発表した。

ハレビ氏は国防相との書簡で、「国防軍の指揮権を後任者に移譲する」と述べた。後任が誰になるかは現時点では明らかになっていない。

カッツ国防相はハレビ氏の辞任に対し感謝の意を表明し、後任の選任については時間を要することを示唆した。ネタニヤフ首相もハレビ氏の辞任を受けて、冷静な判断が必要だと強調した。

ハレビ氏に対しては、ガザでの戦闘指揮が厳しすぎたとして、元幹部たちから厳しい意見が上がっていた。軍南部司令部のヤロン・フィンケル中将も辞任を発表している。

ハマスによる奇襲攻撃があった10月7日から、イスラエルの市民や兵士の死亡者は2,500人を超え、多くの人々が避難を余儀なくされている。国際社会からは、これに対するイスラエルの対応に疑問の声も上がっており、さらなる外交的圧力が予想される。

今回のハマスとの戦闘では、イスラエル軍が対テロ作戦を強化する中でも多くの市民犠牲者が出ており、内外からの批判が高まっています。また、ハレビ氏の辞任に続く再編成は、イスラエルの安全保障戦略に大きな影響を及ぼす可能性があります。今後の動向に注目が集まっています。