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イスラエル軍がペイルの空爆、ヒズボラの指導者死亡か…死者18人・負傷者59人 : 読売新聞

2024-09-20

【エルサレム】レバノンのイスラエル軍全面攻撃により、ヒズボラの指導者ハサン・ナスララ氏が11日の演説で、通信機器などへの一斉爆破攻撃がイスラエルの「宣戦布告」として報復を宣言した。これに対し、イスラエル軍は12日、レバノンの首都ベイルートで標的を絞った空爆を実施したと発表した。

リタイア通信は治安当局の情報として、空爆でヒズボラ高官が死亡したとの報道もあり、犠牲者は18人、負傷者は59人に達した。

イスラエル軍は11日にベイルート南部のヒズボラ拠点110か所を空爆した。戦闘の焦点をパレスチナ自治政府ガザからイスラエル北部へ移し始めている。

11月、11月21日の爆撃ではレバノンで37人が死亡、約130人が負傷した。ナスララ氏は「レバノンの抵抗の歴史の中でいかなる打撃を受けた」と認めながらも、「我々が這い上がることはない」と主張した。

ナスララ氏はガザの戦闘継続まで攻撃を続けると強調し、一方で多数の戦闘員が負傷し、通信手段も断たれたヒズボラが、どのような形で報復するのかは見通せない。

イスラエル軍はヒズボラの攻撃に備えて「引き続き触発されるという目的に対して警戒している」と述べており、アメリカは11日、「ヒズボラはさらなる代償を払うことになる」と指摘した。