世界

イスラエルがシリア攻撃強化、臨時政府権に警告 トルコの影響力揺らぐ

2025-04-03

著者: 健二

[エルサレム 13日 土曜] - イスラエルは13日、シリアのダマスカス近郊の空軍基地と南部への夜間の空爆について、シリア臨時政府権への警告を発表した。カツ国防相は、イスラエル軍がシリア国内の複雑な地形に駐留しており、イスラエルへの敵対する勢力の侵入を許せば、重い代償を負うことになると指摘。前日のハマとダマスカスでの空爆は、「明確なメッセージで今後への警告だ」と述べた。

イスラエルは、アサド政権崩壊後、シリアとの複雑な地形を利用して戦闘を継続。12日夜には発砲してきた武装勢力数人を殺害した。シリア国営通信は、イスラエル軍の攻撃で9人が死亡したと伝えた。

イスラエルの周辺ではアメリカでの会見を通じて、シリアへのトルコの影響力が揺らいでいることが表明され、シリアをトルコの保護領として扱うことに批判が高まっている。また、シリアの政府の立場を明確にするための保護区域の設置が求められている。

シリア外務省は、攻撃について「イスラエルの侵略行為であり、国際法に違反する」と非難し、その反撃を警告している。シリア国内の緊張は続いており、近隣諸国の関与が今後の展開にさらに影響を与えると考えられている。国際社会がこの状況に目を向け、対話を促すべき時が来ている。