ispaceの月着陸船打ち上げ、15日午後3時台に実施予定。アメリカから
2025-01-09
著者: 結衣
月面探査サービスを手がけるispace(アイスパース)は9日、同社が開発した月着陸船を15日午後3時(日本時間)に打ち上げると発表しました。打ち上げはアメリカフロリダ州のケネディ宇宙センターから行われます。ispaceは2022年に初の月着陸船を打ち上げましたが、それは失敗しました。今回は再挑戦として位置づけられています。
ミッション2の詳細
打ち上げる「ミッション2」は月面に着陸する予定であり、5月末から6月の初めにかけての予定です。もし成功すれば、ispaceの月着陸船は日本の企業として初めて月に降り立つことになります。日本のスタートアップ企業としての月面探査事業も徐々に進展してきています。
ispaceが9日に都内で開いた発表会で、冨田健太郎最高経営責任者(CEO)は、「ミッション2を成功させるため、全力を尽くします」と語りました。
探査車の役割
このミッションにおいては、ispaceが開発した月面探査車を月着陸船に搭載し、月面探査を行う予定です。探査車は月の石を採取し、その権利を持つアメリカ航空宇宙局(NASA)に譲渡することになります。同社によると、月の資源の世界初の国際商取引となる可能性があります。
荷物と計画
月着陸船は月面探査車を含め、6つの荷物を運ぶ予定です。高圧熱電工業の水電解装置や、ユーグレナの藻類栽培装置、台湾の国立中興大学の放送通信量計などです。
今回、スプートニクXのロケットには、ispaceの着陸船とともに、他の月面探査関連の発表が行われる旨の計画もあります。同社の着陸船は、ispaceと異なる経路を通るため、25月3日の月面着陸を予定しています。
過去の挑戦と成功
ispaceは22年前に初めて「ミッション1」で民間企業として世界で初めて月面着陸を目指しましたが、23年4月に着陸直前に高度を確認し、燃料が切れたため、24年2月にはispaceの新興企業である「miro」のインターネット関連機能が着陸に成功したため、「民間世界初」の称号を勝ち取っていました。