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ispace、月面着陸失敗の「異常原因」を発表!新たな専門チームを設立

2025-06-24

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宇宙事業の期待を背負うispace

日本の宇宙スタートアップ、ispace(アイスペース)は、24日に月面着陸船「レジリエンス」の着陸失敗に関する詳細な原因を発表しました。2027年を見据えた今後の挑戦に向けて、「改善タスクフォース」を新設し、今後のミッションの成功に向けた対策を打ち出しています。

着陸のミスは「異常な要因」

6月に行われた月面着陸に挑戦したispaceは、着陸地点前での減速が不十分だったことが失敗の原因であるとしています。CEOの弓矢兵士は記者会見で、「突然の減速不足が発生し、信頼を失った」と語りました。計測結果に基づくと、月面との距離を測定するレーダーの異常が出ていたことが分かりました。

今後の改善策と技術の見直し

弓矢氏は、今後の技術向上のために「野外試験を含む確認を行い、運用方法の再考が必要です」と述べ、質の高いデータの収集が求められるとしています。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との技術的支援も計画しており、月面着陸に向けた新たなアプローチを模索中です。

次なる挑戦に向けての戦略

ispaceは、27年には3回の打ち上げを予定し、着陸の再選定や開発費用など、総額15億円のコスト増加を見込んでいます。着陸ミッションの成功に向けて、さらなる強化を図る必要があるとしています。