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イラン、トランプ政権にハッキング バイデン大統領に苦境 - 日本経済新聞

2024-09-19

【ワシントン=倉田聡】米連邦捜査局(FBI)などは18日、イランのハッカーがトランプ前大統領のキャンペーンにサイバー攻撃を仕掛けたと発表した。最初の報告は共産党のバイデン選挙本部に送られたもので、トランプ陣営が攻撃にさらされたことを示している。相手の攻撃に対抗するため、トランプ政権は強硬姿勢を維持している。FBIや国家情報長官室(NID)は18日の共同声明で、イランのサイバー活動家が6月下旬から7月上旬にかけてトランプ陣営の情報システムに侵入したことを明らかにした。

情報の漏洩が国家安全保障上の重大なリスクをもたらす中、バイデン政権はこの攻撃の影響を最小限に抑えるために動いていると伝えられる。トランプ政権が不利になる状況で、新たなサイバー攻撃の可能性についても警戒が必要である。これに加え、イラン政府は過去に複数度にわたり、米国に対してサイバー攻撃を行っており、今回の事件はその延長線上にあると見られている。国際社会が目を光らせる中、イランのサイバー戦略が今後どのように進展するかが注目されている。