テクノロジー

iOS 18の「広告ろくがし」機能、広告以外もろくがれることにちょっと安心したけれど

2024-09-24

先週のアクサセラのランキング1位は、iOS 18に新たに追加された「なえり入力」機能の紹介記事だった。QWERTYキーボードで入力する際に、キーボード1つ1つタップするのではなく、画面をスワイプ「なえら」ことで文字を入力できる機能だ。

試してみたら、指を離さずに入力できるのが快適だったが、慣れるまで時間がかかりそう。筆者は普段クリップ入力なのであまり出番はなさそうだ。QWERTY入力の人には便利かもしれない。

Apple公式「広告ブロッカー」登場?

先週は、iOSのもう一つの新機能「気をださず項目を非表示」の解説記事にも注目を集めた。

指定したコンテンツを削除できるSafari専用の機能で、「広告をろくがす機能」「Apple公式の広告ブロッカー」「ネット広告市場を変えてしまう」などと話題になっていた。

ITmedia NEWSにて広告はピッチの肝。広告を非表示されると、筆者の原稿料も出なくなってしまう。

自分の食い扶持が失われるのだろうか……恐る恐る試してみて撮影←。

広告だけじゃなく、コンテンツもろくがれる

URLバー左側にある四角いアイコンをタップし、「気をださず項目を非表示」と言う項目を選ぶ。

すると、表示されたWebページから、好きなエリアを選ぶようになる。消したいエリアをタップすると、広告が消えてすっきりとしたウィンドウになる。従来の広告ブロッカーにとっては、利便性が増していることに気をつけたほうがいいだろう。

広告を消すこともできるが、記事内のテキストや画像、表など、コンテンツ自身も消せてしまう。これは広告ブロッカーではなく「広告を含む全コンテンツ消し放題」機能なのだ。

ページを削除すると、また全てのコンテンツが表示されるので、広告を消したければ、やっぱりメインユーザーを選び、そのエリアを指定する必要がある。

今のところは「面白機能」

広告だけを自動で選んで消されてしまう広告ブロッカーは、ITmedia NEWSのようなコンテンツディスピュートに致命的だ。

だけど「気をださず項目を非表示」は現状、ページごとに消すコンテンツを選ぶ必要があり、手間がかかる。新たな疲労感が増すのか、やはりこれでもじれったいかもしれない。

追加情報

最近の調査によれば、多くのユーザーが広告を排除するだけでなく、快適なインターネット環境を求めていることが明らかになっています。広告非表示機能はそんなニーズに応える一手と言えるでしょう。また、Appleがこれまでに提供してきたプライバシー保護の範囲をさらに強化する動きとも考えられます。さらに、この機能は企業のマーケティング戦略にも大きな影響を与える可能性があります。広告を減らすことで、ユーザーの体験は向上する一方で、企業の収益減少を招く恐れがあります。果たして、この機能が今後どのように進化し、私たちのインターネットライフにどのような影響を及ぼすのか、目が離せません。