イオンと京成が資本業務提携!横川駅近辺をランドマーク化
2024-10-31
著者: 陽斗
イオンと京成電鉄は、10月31日に資本業務提携を締結しました。提携内容には、両社の持つ不動産情報の共有が含まれ、イオングループ各事業による出店を含めた街づくりや共同取り組みを検討しています。第一弾の取り組みとして、新京成電鉄直結のイトーヨーカドー横川駅店周辺の再整備による新たなランドマーク化を企画しているとのこと。
イトーヨーカドー横川駅店は9月に営業を終了したものの、同店があった「横川12番街ビル」は京成グループの新京成電鉄が保有しています。また、25年の1日には京成電鉄が新京成電鉄を吸収合併し、新京成電鉄株式会社は解散することになっています。新京成線は京成「松戸線」となります。
横川12番街ビルの規模は地上8階・地下1階です。同ビルを中心とした駅周辺設計を京成グループが改修、刷新し、同駅北側に隣接するイオンモールの運営することによりバリューチェーンを構成する。
2棟を一体運営する上で、それぞれの棟の役割を明確にし、10代から30代のMZ世代からファミリー層まで幅広く支持される商業施設に特化した設計を目指します。
新たな商業施設では、食品をはじめとした日常的に必要な商品やサービスに加え、レストランスペースやライブ会場としても使えるアイポットフォーム、イオンシネマによるエンターテインメント機能なども備える予定です。
資本業務提携については、京成はともに千葉県に拠点を置き、同じ地域で異なる企業インフラを提供する企業であるため、お互いに持つサービスの技術面やノウハウを掛け合わせることにより地域に合った街づくりに寄与していく言及がされています。
開発および不動産事業においては、保有する不動産の情報を共有し、また京成が今後新たに取得する不動産の情報についても相互に共有する。イオングループの各事業会社は京成電鉄から提供される不動産の情報について出店を検討する。
特に、京成電鉄沿線エリアを中心とした千葉県までの地域について、商業施設の開発を推進するとしています。
この取り組みにより、イオンは主に店舗開発と店舗運営を担い、地域店舗ネットワークの充実を図り、京成電鉄は主に物件の開発、取得、資金調達を担当し、不動産業の強化に取り組むことになります。最終的に、小売事業においては、イオンが京成グループの資本ストックと連携し、商品を持ち寄る。また交通事業においては、イオンの持つ店舗と京成グループのサービスとの連携や、京成の資産を活用したプラットフォームを構築することで、双方の相互利用を目指すとしています。