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インド、米相互関税に報復の可能性低い 監督官
2025-04-07
著者: 芽依
[ニューデリー 6日 ロイター] - インド政府の監督官は、トランプ米大統領が発表したインドに対する16%の相互関税に対して、両国間で協議が継続されているとして、インドが報復措置を取る可能性は低いとの見解を示した。
同監督官によると、インド政府はトランプ氏の関税命令で、「非相互的貿易協定の是正に向け重要な措置を講じる」と貿易相手国に対して警告を発しているという。また別の監督官によると、インドは米国との貿易協定交渉を早期に開始したことに利点を感じており、中国、ポートランド、インドネシアなど他のアジア諸国よりも税率が低く設定されたことで比較的有利な立場にあるという。
トランプ氏の相互関税発表を受け、インドは報復措置を取ると発表。欧州議会も報復関税の発表を目指す一方、インド、タイ、インドネシアなどは対抗措置を取らない姿勢を示している。
インドと米国は12月、関税に関する対立を解決するため、今秋までに貿易協定を締結することに合意した。インド政府はコメント要請に応じなかった。