
世界
イギリスから富裕層が移住!「WEXIT」の背景に迫る
2025-08-01
著者: 健二
富裕層の「WEXIT」加速中
EU離脱に続き、イギリスでは新たなトレンド「WEXIT」が進行中です。これは、富裕層のイギリス人が国外に移住することを意味する概念で、「Wealthy Brits(富裕層のイギリス人)」の「W」が加わった名称です。今年、予測される移住者数は驚異の65,000人。これにより、資産保有の富裕層も大きな影響を受けることになるでしょう。
税優遇の撤廃が影響
特に注目すべきは、「Non Dom(非居住者)制度」と呼ばれる税制の存在です。この制度は、イギリスに居住しながらも海外の収入に課税されない特権を与えるもので、富裕層にとっては絶好の優遇措置。しかし、今年、この制度の見直しが行われることが決定され、多くの富裕層がその影響を避けるために国外への移住を考えているのです。
過去の経済状況と未来の見通し
1980年代、イギリスは経済の中心地としての地位を確立していましたが、近年の税制改正や世界情勢の変化により、多くの富裕層が移住を決意。この「WEXIT」は、単なる個人の移住にとどまらず、国全体の経済に深刻な影響を与える事態となります。
敵対的な税制改革の影響
保守党政権が進める税制改革についても富裕層は警戒しています。昨年、非居住者優遇税制の廃止を決定した際、多くの富裕層が移住を検討し始めました。このままでは、流出が加速し、イギリス経済にとって大きな損失をもたらす可能性が高まっています。