[ロンドン 5日 発信] - 英自動車大手ジャガー・ランドローバーは5日、英国で生産される車両の米国向け輸出を一時停止すると発表した。トランプ政権が輸入車に対して25%の関税を発動したことを受け、同社はその対策を検討している。

ジャガー・ランドローバーは米国が重要な市場であり、「新たな貿易条件に基づき対応する中で、中長期的な計画を策定する間、4月の出荷停止を含む短期的な措置を話し合う」と説明した。

同社は年間約40万台の新車を販売しており、そのうち約14%が米国向けである。

業界団体SMMTによると、米国は欧州連合（EU）に次いで英製自動車の輸出先として重要であり、約20%近くを占めている。英国内の自動車メーカーは、米国市場での関税の影響を最小限に抑えるために、さまざまな戦略を模索している。

また、今回はジャガー・ランドローバーに限らず、英国の自動車業界全体が影響を受ける可能性がある。特に、米国市場での競争が激化する中で、こうした措置は業界全体の将来に不安をもたらす要因となりうる。