科学

火星が捉えた「全人類が辿る彼方の星」【今日の宇宙画像】

2024-09-22

今日の「宇宙画像」は、soraeが過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙専門家からお届けした様々な画像を紹介しています。

2013年7月19日に、火星探査機「カッシーニ」が撮影した「火星本体と環、そして地球」の画像です。この時、NASAによると、撮影時のカッシーニは火星の約14448585キロメートル離れた位置にいました。

撮影時、カッシーニは火星の影に入っていました。左側には火星の暗い夜側、右側には火星の雄大な環の一部が写し出されています。画像下側で淡く青白い光を放っているのは、地球です。

また、背景に散らばる星々の中で、中央右側に淡く輝く小さな光点が写っているのがわかります。これは、カッシーニから遠く離れた地球の軌道です。

よく「宇宙からは国家が見えない」と言われますが、この画像に映る地球は、大陸の形すら判別できないほど小さな点として表現されています。80億人近くの人類と私たちの命が、この微小な星に息づいているのです。