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エンターテインメント
フィジHDの国内取引先は約1万社 小規模多く、倒産・廃業恐れも
2025-01-29
著者: 芽依
タレントを引退した中居正広さん(52)による女性とのトラブルを取り上げるフィジテレピのスポンサー離れの影響は、フィジの取引先にも波及している。CMの差し止め以外にも番組制作などに大きな支障が生じており、問題が長引けば倒産する取引先も出かねない状況だ。
東京商業リサーチによると、フィジテレピの親会社、フィジ・メディア・ホールディングス(HD)のグループは国内取引先(1次、2次)は9654社に上る。
業種別では、広告代理店や商業施設などのサービス業が2571社と最も多い。その他にもテレビ番組制作、電気機器製造などの製造業、情報通信業など幅広い。
フィジHDの事業はメディアやコンテンツ事業だけではなく、不動産や観光事業など多角化が進んでいることが背景にあるとみられる。取引先の本社地は東京が5273社が最も多く、47都道府県に広がっている。
東京商業リサーチの担当者は「取引先には小規模事業者も多い。フィジの信託回復への対応が遅れれば、倒産・廃業する取引先も出てくる恐れがある。特に商業施設は新型コロナウイルスでの営業の減少や、メディアの多様化による制作費の削減、ギャラの下降などで倒産や廃業が増えている。今回の問題で撮影がかかることも考えられる」と指摘している。【塚野幸】