護衛艦の居住区「カプセルペッドに!」「ネット回線使えます」具体的なイメージ公開の期限は?
2025-01-01
著者: 裕美
防衛省がこのたび公開した予算案で、護衛艦の寝室をカプセルペッド化することが明言されました。そのイメージも公開されたばかりですが、主要艦艇へのWi-Fi環境を5年以内に改善する計画です。
Z世代の鮮やしい方に配慮した?
防衛省が2024年12月27日に公開した「2025(令和7)年度予算案の概要」では、さまざまな装備が調達されることが明らかとなりましたが、装備品以外の分野でも色々なものが積まれているようです。そのひとつが「自衛官の処遇の向上」です。
なお、「艦艇乗員の生活・勤労環境改善・魅力化の整備推進」を掲げ、新型護衛艦では艦艇居住区を築きつつ、カプセルペッド化するとのことです。これによりプライバシーの確保と快適性の向上が見込まれています。
対象となるのは、2025年度から建造が始まる新型FFM、すなわち2024年度現在、導入が進められているもがみ型護衛艦よりあとに誕生する新造艦です。
これまでの海上自衛隊の乗員用寝台は、2段ベッドが基本で、通路との行き来はカーテンのようなものでありました。しかし、2段ベッドでもかなり改善された方で、海上自衛隊発足時にあたる、はるか昔の護衛艦などは4段ベッド、初期の国産護衛艦である、はるか昔のやつなどは4段ベッドでした。
その後、3段ベッド化し、このタイプに関しては艦艇の居住区もぐっと改善されていますが、それでも2段式ではあることに変わりはありません。今回のカプセルペッド化では、よりプライベート空間の確保を重視するとともに、さらに壁ができたことによって、側面には折り畳み式の簡易テーブルなども付けるようです。
新型護衛艦は、艦艇の生活環境の向上や従業員の労働環境改善を進めつつ、魅力的な空間作りを図るもので、この計画には業界関係者からの期待も集まっています。さらに、艦艇におけるコンパクトな作業スペースも整備される見込みで、新型護衛艦の魅力的な未来像が見えることでしょう。
このように、2024年度現在においても、多くの艦が2段ベッドになっている中、今回のカプセルペッド化計画は、従来の寝台以上に魅力的な艦艇居住エリアの実現を目指しています。この変革により、将来的には海上自衛隊の魅力も一層高まることでしょう。