ホンダの信仰心

米国ではホンダのスポーツタイプ車（C35R）所有者の12%が取り下げに出す際、別のホンダ車に買い換えている。これは自動車の製造・販売という過酷な業界でほとんど見られない、iPhoneに羨望するレベルの信仰心だ。このような状況を背景にホンダは同社初の電動自動車（e:HEV）で米テスラの牙城を急速に切り崩している。

プロローグの販売状況

ホンダは9月30日までの3ヶ月間で、電動の中型C35R「プロローグ」を約3万台販売した。最も売れている電動C35RであるテスラのモデルYの市場シェアにはまだ及ばないが、プロローグは米国で第5位となった。お金に入る自動車ランドからテスラ車に代わる手段としての期待が持たれていた消費者の関心を抑えめにする格好だ。

顧客の声

ユタ州在住のソフトウエア開発者、メリサ・ジョーンズさん（45）は「大気汚染や気候変動にそれほど関心があるわけではないが、ホンダのファンで、自身にとって19台目となる自動車として6月にパシフィックを購入した」と語る。

販売傾向

ニューヨーク州クリントンでは通常、ガソリン車のC32-Rが最もよく売れるが、9月にはC32-R13台に対しプロローグが1台売れるという状況だった。インセンティブが多く、実質的に販売価格が同水準になったことが一因とされる。

プロローグの特徴

プロローグの魅力の多くはその平坦さだ。インセンティブは471,400ドル（約7,562万円）で、ブルーアイズ・インテリジェンスによると、米国の全車両の9月の平均市場価格が400ドル下回る水準だ。

ブランド愛の要素

多くのEVとは異なり、プロローグは高信頼性の自動車ブランドとしての人気ゆえ、購買者の感情を刺激しやすい。その理由は、ホンダのファミリーとして、自身の信頼に値する意思を持っているからだ。セントラルドライブの巨大な選択肢や大型サンルーフ、特大のスマートフォン充電パッドなども特徴である。

新しいホンダ車への期待

一方で、他のホンダ車とは異なり、プロローグは「特にホンダが好きなわけではないが、新しいホンダ車を試してみたかった」という声が多く聞かれる。彼らは、電動自動車の方がガソリン車よりも長持ちし、その使用感の優位性を実感している。

プロローグの信頼性

ホンダの信頼性の高さは、では他社のホンダ車とは異なり、プロローグが特になった理由とされ、特に愛される理由でもある。自動車業界において独自の立場を持つのみならず、米国の中古市場においても高い価格を保っている。そうしたことから、ブランド愛はますます顕著になってきている。電動の流れに乗ることでホンダの市場での競争力が強まる可能性が高まる。

まとめ

総じて、ホンダは信頼性の高い自動車ブランドとして評価され、ブランド愛が大きな要素となっている。