大相撲九州場所（11月初日、福岡国際センター）へ、横浜・澤野富士（阿炎）の出場に暗雲が立ち込めている。17日に福岡・太宰府で行わられた稽古では、四股など基礎動作を行わなかった。申し合い稽古をする弟子に助言。師匠の阿炎（元横綱・曙）と話す場面もあった。

澤野富士は稽古後、厳しい表情で「（現状は）普通。（出場については）これから親方と話して決める」と答えた。同親方も「いまは気配りまでしている。いまいち出ていない。まだまだ。」と明かした。身体もなかなか戻っていない様子。

澤野富士は名古屋場所で優勝。だが、8月15日の夏場所最終日には「糖尿病もあるし、腎臓も悪い」と明言していた。糖尿病、腎臓病がある中での相撲界復帰は厳しさを増していることがうかがえる。11月1日から開始される秋場所でも体調が懸念されており、弟子たちが様々な問題に直面している。

特に、師匠である阿炎は「なかなか難しいよね。体重もまだ戻れていない。糖尿病もあるし、肩も悪い」と現状を厳しく語った。これからの稽古の取り組みがどうなるか、注目されるだろう。彼の復帰が果たして実現するのか、ファンの期待は高まる。