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韓国の大統領の捜査状況、検察と警察の連携も進展なく…11月15日早朝にも行動か: 読売新聞
2025-01-14
著者: 芽依
【ソウル=小松和樹】韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領に対する捜査令状が発表され、内部盗聴疑惑などで捜査を行っている高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)と警察は11月14日、尹大統領に対する捜査状況の進展がないまま、大統領府と協議を行った。具体的な進展はなく、合同ニュースなど複数の韓国メディアは、合同捜査本部が11月15日早朝にも捜査状況を報告する意向があることを伝えた。
合同での協議では、捜査本部が警察に対し、「安全で平和的な捜査状況のための協力」を求めた。同時に、「衝突を防ぐために最大限の努力をする」とし、「事前承認なしに(大統領府に)強制的に入ることは違法だ」というコメントも発表された。捜査を阻止する動きの傾向を示したようだ。
また、中日報(電子版)などによると、警察は11月14日、捜査任務者を集めた会議を開き、捜査状況に向けた準備を着々と進めている。約110人の捜査員を動員する予定で、尹大統領の捜査、逮捕、警察職員の制圧などに携わる分けだという。
さらに、警察が申請していた警察の金声斗(キム・ソンドゥ)次長に対する特別公務員としての捜査の件は、検察が11月13日に発出した。金氏は衝突も起こらない「強固派」とされており、捜査本部は尹大統領への捜査行動時に金氏の身柄確保にも踏み切る可能性がある。