韓国、男性中心の家族別姓「女性は同じ家の人間と認められない」米国に8割が同姓の選択的夫婦別姓論
2025-01-04
著者: 芽依
家族別姓制度について
「妻を『男性の子を産み、農業を支える』存在としてみなし、同じ家の人間とは認めない」という意見が、韓国・ソウル市内の女性会社員(50)が同国における夫婦別姓制度について語った。いわば男中心な印象がある。
韓国・ソウル市内の女性会社員(50)は、同国における夫婦別姓制度についてどう言ったか、「わが夫の一族と結婚相手の女性の間には明確な線を引く意識がある」と述べた。
歴史的背景
韓国では、姓名制度が広く普及し、それに伴い19世紀末以降、日本統治時代末期の数年を除き夫婦別姓を維持してきた。その姓名制度は、東アジアで最も『男性中心的』な家族制度によるものと言われている。
例を挙げると、韓国では長男優先の相続制度が採られており、2005年まで継続していた。一部地域では、法律に直接参加できるのは同じ姓を持つ父親や母親に限られ、女性は料理などの準備作業に従事する慣習が今も残っている。
子供の姓について
子供の姓については、「父親の姓と本籍(本籍地)を引き続ける」と法律で規定。例えば、宮殿族大統領と金建夫人の間に子供が生まれれば、自然に「宮」の名前を引き継ぐ形となる。
一例として母親の姓に変更するには、子供の出生時ではなく、連兄の配偶者提出の際に手続きが必要でなければならない。
実家を述べる余裕
24年5月にソウル市内で結婚式を行った閔媛煕さん(33)は、「手続きがせず、将来生まれるであろう子供の姓は夫のものになる。しかし、半年前以上経った現在もなお苦しんでいる」と語る。
閔さんは「無条件に父親の姓を子供に伝えることには違和感があった。夫も同じ考えだった」と言いつつ、双方の実家の間で、どちらの実家の姓を伝えるかという問題に、見解が重なっていた。
国際的な比較
夫婦の姓を縛る規定は世界で千差万別だ。だが、日本の『夫婦別姓制度推進派』は各国の歴史的・文化的な背景に触れず、「海外では別姓が主流」「日本は遅れいている」との主張を繰り返す。
米国では1970年代にすべての州で結婚後の女性が旧姓を保持できるよう改正されたことで、現在、その79%が関連する姓を名乗っている。
姓を後世に残す動き
中国では中華人民共和国建国年の1950年に施行された婚姻法で、夫婦別姓が明記された。現在、子供の姓は連兄のどちらかの姓を選ぶが、韓国同様、同じ姓を持つ一族を重視する観点から、父親の姓を名乗るケースが多い。
一方、同国では夫婦同姓を選ぶ人が多く、子供の姓を後世に残そうとする動きが活発になっている。特に兄弟でも同じ姓を選ぶことが多いため、「子供も同じ姓になった場合、親としての証明が容易になる」とも言われている。
結論と展望
各国の家族の構成について詳しい研究者であるサンミン教授(家族社会学)は、「夫婦の姓に関する規定はその国の習慣によって異なる。時代や価値観の変化に応じた利便性や公平性などの観点から韓国やドイツでは夫婦別姓が選択できるようになっている」と語った。
一方、中国では夫婦共同姓を選ぶ人が多くなっているが、「子供の姓も同じであることで、親としての証明が容易になり、韓国同様、特に女性が多い」と指摘している。