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韓国・嶺石寺住職「価値や尊さ共有を。信徒は悲しんでいる」
2025-05-12
著者: 裕美
韓国の伝統的文化を守る神聖な場での出来事
長野県指定有形文化財「観世音菩薩像」が、同県の対馬市にある観音寺に移されたことが大きな波紋を呼んでいます。韓国で所有権を主張している嶺石寺の住職は、この出来事について「元々の目的を見つめ、価値や尊さを日韓で共有していきたい」と語りました。.
共同体の心情を反映した直言
住職は、14世紀から続く地元民の安寧を願い、祈りを捧げてきたこの仏像が、再び対馬へ戻されることが重要だと発言。「信徒たちは今、悲しみを抱えている」とかつての歴史的背景を深く掘り下げました。この発言は、単なる財産の問題ではなく、共同体の心情が反映されているといえます。
歴史的背景を知る重要性
韓国の人々にとって、文化財はただの物品ではなく、民族のアイデンティティを象徴する存在です。住職は、「勝利したかのように歓迎するのではなく、韓国の信徒たちの思いを忘れずに考えてほしい」と訴えています。この問題に対する理解を越え、より深い対話が必要なことを強調しました。.
未来に向けた期待と展望
住職の言葉には、日韓関係における未来への期待も込められています。「文化の交流を通じて、悲しみを共にすることができれば、いつか真の和解が訪れるかもしれない」とし、両国間の理解の重要性を提言しました。彼は強いメッセージを残し、関係者の間でのさらなる対話を促しています。