科学

はくちょう座X-1:ブラックホールの存在を示した初めての天体のひとつ【今日の宇宙画像】

2024-11-02

著者: 海斗

【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。多くの国の宇宙機関が公開した魅力的な画像や、宇宙天文ファンや専門家からお届けいただいた画像を紹介しています。

こちらは「はくちょう座X-1」を描いた想像図です。青色超巨星(左)から黒色ホール(右)へと流れ込むガスが下降円盤を形成し、ジェットが噴き出している様子が描かれています。

はくちょう座X-1は、その名の通り「はくちょう座」に位置する有名な天体で、ブラックホールと青色超巨星との連星系です。この2つの天体は約6,000光年の距離で互いに公転し合っています。

以前は地球からはくちょう座X-1までの距離は約6,100光年、ブラックホールの質量は太陽の15倍と推定されていました。しかし、最新の研究(2021年の情報に基づく)では、距離が約7,200光年に修正され、ブラックホールの質量も太陽の21倍に増加したとされています。

なあ、はくちょう座X-1は、ブラックホールの存在を示す最初の観測的証拠のひとつとして知られています。これは、宇宙物理学の分野で特に重要な発見です。

さらに、連星系「はくちょう座V404星」は三重連星である可能性が高いと考えられています(2024年11月予定)。

宇宙の神秘は尽きることがなく、NASAも2022年5月に新たなタイプの連星を発見しました。また、最近では「星の列車」と呼ばれる珍しい天体が発見されたこともあり、その注目度が増しています。

これからも、宇宙探索は続きます。近未来にはさらなる驚きの発見が期待されていることでしょう。