2023年10月10日、ロイターより - 世界各地で数百人の米国人やその家族が経験する「ハバナ症候群」について、ある米国情報機関が外的要因が原点である可能性を「極めて低い」として、新たな報告書を公表した。

その報告書によれば、頭痛、吐き気、記憶喪失、めまいを訴えた少数の米国人に対し、外的要因が新型兵器を使用した攻撃である可能性は僅かに見込まれている。この問題に関して米国の情報機関は、確たる情報を特定しきれなかった。

プロファイリングに基づくトランプ政権下での数人の米国人がパルス電磁波や音響エネルギーにさらされたかどうかが問題とされているが、現在行われている調査に関しての報告が受け取られる予定だ。

被害に遭ったとされる210人以上の米国人やその家族は、情報機関の間で意見に相違があることを指摘している。原因は外的要因があるという見解もあるが、実際に健康への影響が強いトラウマや精神的ストレスによるものとも考えられている。

同報告書は全体の結果の発表を来月行う予定で、今後の対応が注目されている。

「ハバナ症候群」は2016年にキューバで発生し、その後、さまざまな国で報告されるようになった。証拠として示される情報は少なく、外的要因に基づく攻撃があったかどうかの疑義が続いている。キューバの政府はこの状況に関与していないとしていますが、その背景には米国とキューバの複雑な関係が影響しているとみられています。

この症候群についての詳細な調査が進む中、専門家たちは心的外傷後ストレス障害（PTSD）や神経的な影響が根底にある可能性を指摘しており、今後も新たな研究が期待されています。