国民健康保険、上限3万円引き上げを提案…来年度から実施の見通し : 言及ニュース

ビジネス

2024-10-31

著者: 裕美

厚生労働省は31日、自営業者らが加入する国民健康保険の保険料の年間上限額を、3万円引き上げて110万円とする案を社会保障審議会（厚生省の審議機関）の医療保険部会に提示した。部会で異論は出ず、来年度から実施される見通しだ。

高齢化などで医療費が増加する中、高所得者の保険料の上限を引き上げることで、中間所得層の負担増を抑える狙いがある。厚生省の試算（モデルケース）によると、新たな上限額は単身世帯で年間66万円以上の場合に適用され、国保加入世帯の約15％が対象となる。

国民健康保険の保険料が引き上げられることにより、一部では混乱が予想されている。特に、自営業者やフリーランスの方々にとっては、負担増が経済活動に影響を与える可能性があるため注意が必要だ。さらに、各都道府県によって保険料の設定が異なるため、地域による格差も懸念されている。