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国立から私立への転換、ラグビー大学選手権の決勝(共同通信)

2025-01-11

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ラグビー全国大学選手権決勝の開催地変更

13日に行われるラグビーの全国大学選手権決勝が、例年の東京・国立競技場ではなく、私立のラグビー場で開催されることに波紋が広がっている。同日の国立ではサッカーの全国高校選手権が実施されており、新春の風物詩として定着しているラグビーの開催場所が変更されることが多くのファンや関係者の間で懸念されている。

大会の歴史とルールの変更

大正時代から続く伝統的なこの大会は、1970年代以降、国立競技場で行われることがルールとなっていたが、近年の動きとして私立のラグビー場での開催が増えている。日本ラグビー協会は今大会を最優先に調整する中、観客の見込みやテレビ放送日の調整を行った結果、「総合的に判断した」と説明している。

決勝進出チームと影響

今大会には早稲田大学と明治大学が進出し、国立以外での開催が2019年以来となる。選手としての経験があるOBの大島隆一選手(42)は、「大きな舞台でやらせてもらったなという思いは少なからずある」と語り、交流サイト(SNS)ではファンが「国立でやって欲しかった」といった投稿をしている。

選手の安全と競技レベルの向上

一方、ラグビーの試合ではスクラムなどで負傷する選手が多いことが影響しているとの見方もあり、複数の関係者は「怪我の問題が原因ではない」と述べている。さらに、今回の決勝進出に際し、選手たちはスタミナや体力の限界を超えた試合を展開しており、これは競技のレベル向上を象徴するものである。合計して、将来の大会に向けた新たな取り組みも期待されている。