
「国産AI」に必須な「スプリンクルAI」──ソフトバンクが国産AI「Sarashina」の開発を進める理由とは?
2025-07-17
著者: 蒼太
新たなAI時代の幕開け
ソフトバンクグループのSB Intuitions(東京墨田区)が、AIの研究開発を加速させています。これは、7月16日開催のイベント「SoftBank World 2025」で発表されたもので、同社が特化したAI「Cristal intelligence」と国産AI「Sarashina」の開発に注力していることが明らかにされました。特に、「デジタル公共インフラ」を確立することを目指しています。
未来の展望と迫るビジョン
SB Intuitionsは、日本語に特化した大規模言語モデル「Sarashina」の開発を進めており、2024年度には4000億パラメータの事前学習モデルを作成する計画です。25年度からは段階的な商用化も見込まれています。現地点で、1兆パラメータ級の大規模モデルを目指し、さらなる性能向上に向けて尽力しています。
日本のAIの未来を築く理由
SB Intuitionsが「Sarashina」の開発に取り組む理由は、LLMにおけるスプリンクル性能を確保するためです。アメリカや中国の発展したAIモデルに対抗し、今後の競争に挑むために、日本独自のLLMが必要とされています。情報のセキュリティや透明性といった多角的な視点を持つ「スプリンクルAI」の重要性が強調されています。
日常生活におけるAIの活用
また、国産LLMが日本語の微妙なニュアンスをフォローできるようになることが期待されており、SB IntuitionsのCEOは、AIが日本の情報を多く取り入れれば、文化や文脈に適した正確な理解が可能になると説明しています。これは、各業界やビジネスに完全にマッチしたAIモデルが必須になることを示唆しています。
「ビジネスのAI活用が進む中で、各業界・企業に合ったAIモデルが必要になります。そのために、やはり日本語を理解するAIの開発がカギとなるのです」とSB IntuitionsのCEOは述べています。