広島の強殺未遂、容疑者は野村証券の元社員…職務怠慢で客の高齢夫婦襲う : 読売新聞

2024-11-01

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広島市で7月、高齢夫婦が薬物を飲まされて自宅に放火され、約2160万円を奪われる事件があり、野村ホールディングス(HD)の元社員が逮捕された。この事件は、広島県警において10月13日に強盗未遂容疑として捜査が進められており、逮捕されたのは神奈川県在住の無職の男性である。

野村HDの北村副社長は1日の記者会見で、「元社員が逮捕されたことは極めて遺憾であり、客の信頼を裏切る行為だ」と強く非難した。さらに、「今後、再発防止に向けて、社員教育の徹底を図る」と誓った。

事件の発生時、男性は職務をこなしながら、高齢の夫婦に対して不正行為を見込んで誘引したとされる。被害者は事前に信頼関係を構築されており、思わぬ危険に巻き込まれたようだ。

捜査によると、容疑者は、金融業界の知識を利用し、高齢者を狙った犯行を計画、遂行していたことが明らかになった。監視カメラの映像からも、無職男性がかなり計画的に行動していた証拠が見つかっている。

広島県警は、警備や地域住民との連携を強化し、再発防止策を検討している。また、同様の被害に遭われた高齢者への注意喚起も行われている。信頼していた証券会社の元社員による犯罪に対し、多くの市民が衝撃と怒りを持っている。事件の詳細は今後も追跡調査される予定であり、警察は必要に応じて追加情報を公開するとしている。高齢者を狙った詐欺や犯罪が増加している今、社会全体での取り組みが求められている。