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古代エジプト最高位の神殿が復活作業中。これまで見たことのない形状文字が

2024-09-21

著者: 裕美

現在、エジプト最高位の神殿の復活作業が進められており、そこでは色鮮やかな彫刻や金箔の装飾、祭壇が残された文書などが発見されています。

古代の神殿がどんな様子だったかを知る貴重な研究結果となっているのです。

古代エジプトのエドフ神殿

現在復活作業が行われているのは、古代エジプトのエドフ神殿。この神殿は古代エジプトの上エジプトに建立されたもので、エジプトで最も保存状態の良い神殿の1つとして知られています。

エドフ神殿は、エジプトの神の一柱であり、ハイエルサス神であるホルスを祀る巨大な神殿で、神聖な祭りが行われていた場所です。復活作業はエジプトの考古最高評議会とドイツのフリードリヒ大大学の共同研究チームによって2021年から現在も続けられています。

今回見つかった発見

このプロジェクトでは、壁の清掃を行わず、建物全体に描かれた彩色や彫刻を記録として残すことも目的としています。

さらに、今回エジプトとドイツの共同研究チームが、エドフ神殿の復活作業の初期調査結果を発表しました。

それによれば、この神殿の壁や柱に描かれた古代のレリーフには鮮やかな青色の絵具で彩色されていたこと、そして描かれた人物像には金箔が施されていたことがわかりました。

また、神殿を訪れた祭祀たちが直接記録した文書(古代エジプトの民俗文字)で書かれたグラフィティも見つかっており、金の細工が施されていた可能性も示されています。

さらに、神殿の中敢えて原状のまま残された高い場所から鳥の糞やススを取り除くことによって、施された大きな壁画の一部を発見しました。さらに、金の装飾品や絵画、神々を描いた碑文に施された金メッキの痕跡も見つかりました。

研究チームの研究者でプロジェクトの責任者であるVictoria Altmann-Wendling氏は、「神々が完全に金色に塗られていたという事実は特に興味深いものです。文書にも神々の肉体が金でできていたと記されていたこともわかっています」と述べています。

古代エジプトでは柱やオプレスク(四角柱のような物)を挿げ込むために色鮮やかな塗料や金が使用されていたといえます。したがって、これらのことから、この神殿の背景にあたる伝統的な言説よりも深い理解へとつながっています。

エドフ神殿には、エジプトのもっとも多く信仰されていた神々のその影響が残されていることがわかっています。