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ガザ住民「ハマス、もううんざり」 戦闘再開で不満噴出 - 日本経済新聞
2025-03-28
著者: 弘
【イスタンブール=渡邊恵仁】パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに対する不満が高まっている。このたび、18日にイスラエルとの戦闘が再開し、市民は再び命の危険に晒されている。ハマスの指導者を問う大規模な抗議デモが始まっている。ハマスの統治が長く続く中で、多くの市民が「もう十分だ」との声を上げている。
「ハマスはテロリスト。ガザから出て行くべきだ」と北部在住のマジッドさん(27)は語った。彼は1年以上にわたる紛争で「すべてを失った」と訴え、家族や友人の多くを失ってしまったという。
また、ガザ市内では生活必需品の不足が深刻化しており、特に医療や食料品の供給が滞っていることから、市民生活には大きな影響を与えている。国際社会からの支援が待たれる一方で、イスラエルとの対立は依然として続いており、平和への道筋は見えない現状だ。国連は、ガザの人道的危機を緊急に解決する必要があると述べている。さらに、経済の復興や地域の安定に向けた努力が求められている中、ガザ住民の不満はますます高まっている。