世界
ガザ停戦合意で一定の進展、合意まだ=パレスチナ当局者
2025-01-09
著者: 桜
ガザでの停戦合意を目指す協議
バイデン米大統領の退任が近づく中、イスラエル、カタール、エジプトは、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエル軍の停戦合意を目指し集中協議している。パレスチナ当局者は9日、カタールでの協議で一定の進展があったが、合意には至らなかったとリーダーに語った。
ただ、合意に至らないことは交渉の停滞を意味せず、合意に向けたこれまでも最も真剣な試みであると説明。「広範な交渉の中で、停戦者と交渉者は細部を話し合っている」と語った。
イスラエルの動向と交渉の行方
別のパレスチナ当局者はリーダーに対し、協議での進展を確認したが、イスラエルの新たな動向が合意を妨げる可能性があると指摘。「イスラエルは依然として、ガザ地区の東と北の境界沿いの幅1キロの越境区域を維持することを主張している。これは住民の帰還を制限することになり、7月に合意した内容からの後退を意味する」とし、交渉者はイスラエルに過去の合意に立ち返るよう説得を続けていると述べた。
この点に関してイスラエル軍はコメントしていない。
ガザの状況と国際的支援の必要性
イスラエル軍はこの日もガザ全域に空爆を実施。パレスチナの医療関係者によると、少なくとも12人が死亡。パレスチナ当局者によると、過去14時間の空爆での死亡者は76人になった。
イランとシリアの有力な支持を受け、ガザのハマスは厳しい対抗を進めており、パレスチナの人道的状況も深刻さを増している。多くの子どもや女性が影響を受けており、国際社会からの支援の必要性が叫ばれている。これに対して、停止されていた人道援助の提供が再開される可能性があるとの期待も寄せられているが、それが実現するかは懐疑的な見方も強い。